現代版羊システム

為になることならないことなんでも書いていく雑記です。

僕が作ってしまった神曲『蜘蛛の糸』について解説しようと思う。

f:id:sheepsystem:20170304003015j:plain どうもです。

僕は、大学1年生の頃から『Sonar』という音楽制作ソフトを使用して作曲しています。

今まで作ってきた曲は25曲以上はあるのですが、その中で神曲と言われているものがあります。

それが、

『蜘蛛の糸』

です。

これは、2年ほど前に作曲した曲なのですが、未だにこれを超える作品を作れてはいないと思います。

 

とりあえず聴いてみてください。

 

どうでしたか?

自分で言うのもなんですが、ものすごく良いと思います。

 

始まりのイントロから、何かを感じてしまいそうです。

まぁそうなるように作ったんですが(笑)

 

今回は、この『蜘蛛の糸』の制作秘話を

アーティストぶって

語りたいと思います。

では、

イントロは心に何かを抱えた人の日常と夜をイメージ

イントロは

ノコギリ派メインで合成した荒めで変動感のある音

ステレオ感のあるディレイをかけたピアノ音

ヴァイオリンのピエゾ

少し、覚醒度の高いドラム

の4つをメインに構成しています。

ここで、特に気を使ったのは、ピアノと変動感のある音です。

 

ピアノは曲中通してずっと鳴らしておくと決めていました。

それはなぜかというと、

この曲は夜の曲で、それを全てピアノの音とコードで表現したかったから

です。

要するに根幹となる部分なのでかなり気を遣って作成しました。

ステレオ感のあるディレイにしたのは、

静かで人がいないせいで、音が良く反響している

つまりこのピアノ音は、『夜』、『一人』を表現しているのです。

 

そして変動感のある音ですが、

静かなピアノだけのところから、どのようにして違和感なく覚醒度の高いドラムを加えるか、

また、不安定な心の動きをどう表現するかで悩みました。

 

僕のイメージですが、心に何かを抱えているときは、

心が不安定で余裕がなく、他人に対して強く当たってしまう

というイメージがあります。

この、不安定であるが、他人に対して強く当たってしまう状態をどう表現するかで悩みました。

悩んだあげく、この部分は音色で表現することにしました。

その結果がこの音です。

またフェードインで徐々に大きくしているのは、

最初から心が不安定ではなかった

ということを表現したかったんです。

誰しもがそうでありますよね。

 

Aメロはイントロでのイメージを言葉にしている

やっぱり歌詞が入ることによって、曲のイメージが鮮明になります。

暗い情景を浮かばせることで、イントロでの変化に力強さをつけるわけです。

心の不安定さは、

『明日が来る確信がない』

この一言を入れることで、強調しました。

この主人公は、

『いつ死んでもいい。今、ふとした瞬間に死ぬことだってできる』

と考えているんです。

Bメロは暗闇の中で、一瞬見えた一筋の光の存在

これを表しています。

Bメロの最初は一気に静けさを増すことで暗闇感を増幅させ、

サビ直前の歌詞とオケの盛り上がりで一筋の光の存在を強調しています。

ここでいう『蜘蛛の糸』は芥川龍之介の蜘蛛の糸であり、

地獄から逃げ出すことのできる唯一の手段

となります。

サビは光を失った怒りと自分だけが…と激しく思う気持ち

これを表しています。

地獄から逃げ出すことのできる唯一の手段だった蜘蛛の糸は消えたんです。

その瞬間、落胆しますが、すぐに怒りはこみあげてきます。

この怒りのこみあげはドラムとベースで表現しています。

心拍数が上がり、激しい心臓の鼓動をイメージしました。

特にベースは、怒りの表現でのみ使用しているので、曲中でもあまり使っていません。

そして自分だけがこんな状況にあるということを表現するために、

水面で自由に流れる蓮の花の存在と対比させました。

そしてサビ後半ですが、

メロディの音高が上昇しているんです。

なぜ上昇させたかというと、

声を荒げて自分だけがなぜこんな思いをしないといけないのかと叫んでいることを表現したかったからです。

自分の状況を誰かに聞いてほしいという思いも含めて叫んでいる状況です。

でも、結局誰も自分を見てくれないんです。

間奏前Bメロは楽しかった時の自分を忘れてしまった

これを表現しています。

ここは歌詞が全てです。

聴いてもらうとわかるでしょう。

あまり言うことはありません。

間奏は時が動いているのに、止まってしまったかのような錯覚に陥っている

これを表現しています。

ここで大事にしたのが、この矛盾した状況の表現です。

ドラムのリムスティックで時計の針が動くような音を表現し、イントロで使用した変動感のある音が間奏中ずっと同じ音高で鳴らし続けることで、まるで止まってしまったのような表現をしているわけです。

これにより、矛盾したこの状況を表現しました。

 

間奏後の静かなサビは錯覚からの覚めとタイムラグ

を表現しています。

なぜ、少しだけ変化させたのかというと、止まってしまった錯覚から覚めたので、少し現実とのタイムラグが発生しているという状況を表現しました。

実際に世界に取り残されていたんです。

最初のサビと8分音符分だけズレがあります。

大きな差ではないですが、焦るには十分過ぎます。

ラストサビは焦り、懇願、必死、少しの諦め

これを表現しました。

焦りは4分のリバースバスドラの音と中音域のピコピコ音で表現し、いろんなものに頼む姿に必死さを映していますが、どことなく諦めの気持ちがあることを表現しました。

どうにかしないといけない状況であっても、自分だけが良くない目に合っていたら諦めてしまいますよね。

よく、そんな状況でも頑張れって曲がありますけど、そんなしんどい状況でなに無理して頑張らんなあかんねんと思うタイプなんで、ネガティブで始まりネガティブに終わる曲にしました。

 


蜘蛛の糸の解説は以上です。


作曲している皆さんはどんなことを考えながら作曲していますか?

僕は結構いろいろ考えてます。色々考えすぎてよく作曲作業が停滞します。(笑)

 

人の曲の作り方ってちょっと気になりますよね。

ちょっとでも『へー、そんな感じの作り方もあるんや』と感じてくれると嬉しいです。

 

では。

 

 

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